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Lesson4 / 6

Pythonの開発環境を準備しよう(Mac編)

PyStarUpでは、レッスンページやプレイグラウンドのエディタでPythonを実行できる環境がすでに用意されています。 そのため、今すぐ学習を始めたい場合は、環境構築をしなくてもこのサイト上でPythonを学べます。

このレッスンは、ローカル環境(自分のMac)でもPythonを使えるようにしたい人向けの内容です。

すぐに学習を始めたい方はこのレッスンを飛ばしてください。

目次

このレッスンで学ぶこと

  • MacにPythonをインストールする方法
  • インストールが正しくできたか確認する方法
  • テキストエディタ(VS Code)のインストール
  • 開発環境の基本的な使い方

なぜ開発環境の準備が必要なのか?

Pythonプログラムを書いて実行するには、まずパソコンに開発環境を整える必要があります。

開発環境とは: プログラムを書いて、実行するために必要なソフトウェアのセットです。

料理に例えるなら、キッチンの準備のようなものです。料理を始める前に、包丁やまな板、コンロを用意するように、プログラミングを始める前にも準備が必要です。

💡 豆知識: MacにはPython 2系が最初からインストールされていますが、Python 2は2020年にサポートが終了しました。現在はPython 3系を使うのが標準なので、自分でインストールする必要があります。


必要なもの

このレッスンで準備するもの:

  1. Homebrew: Macでソフトウェアを管理するツール(推奨)
  2. Python本体: プログラムを実行するソフトウェア
  3. テキストエディタ: プログラムを書くソフトウェア(VS Codeを推奨)

現在のPython確認

まず、Macに最初から入っているPythonを確認しましょう。

ターミナルを開く

方法1: Spotlight検索

  1. Command + Space を押す
  2. 「ターミナル」と入力
  3. 「ターミナル.app」を選択

方法2: Finderから

  1. Finderを開く
  2. 「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」

Pythonのバージョン確認

ターミナルで以下を入力:

Shell
python3 --version

表示例:

Python 3.9.6

Macには通常Python 3.9が入っていますが、最新版をインストールすることをおすすめします。


Homebrewのインストール

**Homebrew(ホームブリュー)**は、Macでソフトウェアを簡単にインストール・管理できるツールです。

Homebrewがインストールされているか確認

ターミナルで以下を入力:

Shell
brew --version

すでにインストールされている場合:

Homebrew 4.0.0

バージョンが表示されれば、すでにインストールされています。次のセクションに進んでください。

インストールされていない場合:

command not found: brew

このメッセージが出た場合は、次の手順でインストールします。


Homebrewのインストール手順

ステップ1: インストールコマンドを実行

ターミナルで以下のコマンドを入力(1行です):

Shell
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

注意: このコマンドは公式サイト(https://brew.sh/)に記載されているものです。

ステップ2: パスワードを入力

Macのログインパスワードを求められるので、入力してEnter。 (入力中は画面に何も表示されませんが、正常です)

ステップ3: インストール確認

数分待つと、インストールが完了します。

ステップ4: PATHの設定(Apple Silicon Macの場合)

M1/M2/M3チップのMacの場合、追加で以下を実行:

Shell
echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"' >> ~/.zprofile
eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"

Intel Macの場合は不要です。


Python 3の最新版をインストール

Homebrewを使ってPython 3の最新版をインストールします。

ステップ1: Pythonをインストール

ターミナルで以下を入力:

Shell
brew install python3

インストール中:

==> Downloading python...
==> Installing python...
...

数分かかります。


ステップ2: インストール確認

Shell
python3 --version

正しくインストールできた場合:

Python 3.11.0

最新のバージョン番号が表示されます。


ステップ3: pipの確認

**pip(ピップ)**は、Pythonのライブラリをインストールするためのツールです。Python 3と一緒に自動でインストールされます。

Shell
pip3 --version

正しくインストールできた場合:

pip 23.0.1 from /opt/homebrew/lib/python3.11/site-packages/pip (python 3.11)

python3とpythonの違い

Macでは、コマンドを使い分けます:

コマンド内容
python古いPython 2(使わない)
python3新しいPython 3(これを使う)
pipPython 2用(使わない)
pip3Python 3用(これを使う)

重要: 必ず python3pip3 を使いましょう。


テキストエディタのインストール(VS Code)

Pythonのコードを書くには、テキストエディタが必要です。

推奨: Visual Studio Code(VS Code)

VS Codeは無料で、初心者にも使いやすく、プロも使う高機能なエディタです。


ステップ1: VS Codeのダウンロード

以下のURLにアクセス:

https://code.visualstudio.com/

Download for Mac」をクリック

Apple Silicon Mac(M1/M2/M3)の場合: 「Apple Silicon」版をダウンロード

Intel Macの場合: 「Intel Chip」版をダウンロード


ステップ2: インストール

  1. ダウンロードした.zipファイルをダブルクリック
  2. 解凍された「Visual Studio Code.app」を「アプリケーション」フォルダにドラッグ&ドロップ

完了!


ステップ3: VS Codeを起動

  1. 「アプリケーション」フォルダから「Visual Studio Code」を起動
  2. 初回起動時、「開いてもよろしいですか?」と聞かれたら「開く」をクリック

ステップ4: Python拡張機能のインストール

VS CodeでPythonを快適に使うために、拡張機能をインストールします。

  1. VS Codeを起動
  2. 左側のメニューから「拡張機能」アイコン(四角が4つのアイコン)をクリック
  3. 検索ボックスに「Python」と入力
  4. Python」(Microsoftが提供)を見つけて「Install」をクリック

インストール完了の確認: 「Install」ボタンが「Uninstall」に変われば成功です。


ステップ5: 日本語化(オプション)

VS Codeを日本語で使いたい場合:

  1. 拡張機能の検索ボックスに「Japanese」と入力
  2. Japanese Language Pack for Visual Studio Code」を見つけてインストール
  3. VS Codeを再起動

メニューが日本語になります。


開発環境の動作確認

テストプログラムを書いてみよう

実際にプログラムを書いて実行してみましょう。

ステップ1: フォルダを作成

ターミナルで以下を入力:

Shell
# ホームディレクトリに移動
cd ~

# Documentsフォルダに移動
cd Documents

# python_practiceフォルダを作成
mkdir python_practice

# 作成したフォルダに移動
cd python_practice

ステップ2: VS Codeでフォルダを開く

  1. VS Codeを起動
  2. 「ファイル」→「フォルダーを開く」(または Command + O
  3. 「Documents」→「python_practice」を選択して「開く」

ステップ3: 新しいファイルを作成

  1. 左側のエクスプローラーで「新しいファイル」アイコンをクリック
  2. ファイル名を「hello.py」として保存

ステップ4: コードを書く

hello.py に以下を入力:

Python
print("Hello, Python!")
print("開発環境のセットアップ成功!")

保存: Command + S で保存


プログラムを実行

方法1: VS Code内で実行(推奨)

  1. hello.py を開いた状態で、右上の「▶(再生ボタン)」をクリック
  2. 下部のターミナルに結果が表示される

実行結果:

Hello, Python!
開発環境のセットアップ成功!

方法2: ターミナルで実行

  1. ターミナルを開く
  2. フォルダに移動:
    Shell
    cd ~/Documents/python_practice
  3. 実行:
    Shell
    python3 hello.py

実行結果:

Hello, Python!
開発環境のセットアップ成功!

この結果が表示されれば、開発環境のセットアップ完了です!


よくある問題と解決方法

問題1: 「command not found: python3」エラー

エラーメッセージ:

command not found: python3

原因: Python 3がインストールされていない

解決方法:

Shell
brew install python3

問題2: Homebrewのインストールに失敗

症状: インストールコマンドでエラーが出る

解決方法:

  1. Xcodeコマンドラインツールをインストール:
    Shell
    xcode-select --install
  2. インストール後、再度Homebrewのインストールを試す

問題3: 「Permission denied」エラー

症状: ファイルやフォルダ作成時にエラー

解決方法:

コマンドの前に sudo を付ける:

Shell
sudo mkdir python_practice

パスワードを求められるので、Macのログインパスワードを入力。


問題4: VS Codeでプログラムが実行できない

症状: 再生ボタンを押しても何も起こらない

解決方法:

  1. Python拡張機能がインストールされているか確認
  2. VS Codeを再起動
  3. ファイルを .py の拡張子で保存しているか確認
  4. VS Codeのインタープリター設定を確認:
    • Command + Shift + P
    • 「Python: Select Interpreter」を検索
    • インストールしたPython 3を選択

問題5: 文字化けする

症状: 日本語が正しく表示されない

解決方法:

ファイルの先頭に以下を追加:

Python
# -*- coding: utf-8 -*-

また、VS Codeの設定で「UTF-8」が選ばれているか確認してください。


ターミナルの基本コマンド

Mac開発でよく使うコマンドをまとめます。

コマンド意味
pwd現在のフォルダを表示pwd
lsファイル一覧を表示ls
cdフォルダに移動cd Documents
mkdirフォルダを作成mkdir test
touchファイルを作成touch hello.py
rmファイルを削除rm test.txt
catファイルの内容を表示cat hello.py

ショートカット:

  • ~: ホームディレクトリ
  • .: 現在のディレクトリ
  • ..: 1つ上のディレクトリ

練習問題

問題1(基礎)⭐☆☆

Pythonが正しくインストールされているか確認するコマンドを書いてください。

💡 ヒント

ターミナルで入力するコマンドです。バージョンを確認するコマンドを思い出しましょう。Macでは python3 を使います。

✅ 解答例
Shell
python3 --version

実行結果例:

Python 3.11.0

解説: --version オプションを付けることで、インストールされているPythonのバージョンを確認できます。このコマンドでバージョンが表示されれば、Pythonが正しくインストールされています。

Macでは python ではなく python3 を使うことに注意してください。


問題2(基礎)⭐☆☆

以下のプログラムを test.py という名前で保存して実行してください:

Python
print("私の名前は〇〇です")
print("Pythonの学習を始めました")

(〇〇の部分は自分の名前に変えてください)

💡 ヒント
  1. VS Codeで新しいファイルを作成
  2. ファイル名を test.py にする
  3. コードを入力して保存(Command+S)
  4. 右上の▶ボタンで実行
✅ 解答例

ファイル名: test.py

コード:

Python
print("私の名前は太郎です")
print("Pythonの学習を始めました")

実行結果:

私の名前は太郎です
Pythonの学習を始めました

解説: これが実行できれば、開発環境が正しくセットアップされています。今後のレッスンでは、このように「コードを書く→保存→実行」という流れを繰り返していきます。


問題3(応用)⭐⭐☆

ターミナルを使って、以下の手順を実行してください:

  1. Documentsフォルダに移動
  2. python_testという名前のフォルダを作成
  3. そのフォルダに移動
  4. greeting.pyというファイルを作成して、「こんにちは」と表示するプログラムを書く
  5. 実行する
💡 ヒント

使うコマンド:

  • フォルダ移動: cd
  • フォルダ作成: mkdir
  • ファイル作成: テキストエディタで作成(touchでも可)
  • 実行: python3 greeting.py
✅ 解答例

ターミナルでの操作:

Shell
# Documentsフォルダに移動
cd ~/Documents

# フォルダ作成
mkdir python_test

# 作成したフォルダに移動
cd python_test

テキストエディタ(VS Codeやテキストエディット)で greeting.py を作成:

Python
print("こんにちは")

ファイルを python_test フォルダに保存します。

実行:

Shell
python3 greeting.py

実行結果:

こんにちは

別解(ターミナルだけで完結):

Shell
cd ~/Documents
mkdir python_test
cd python_test
echo 'print("こんにちは")' > greeting.py
python3 greeting.py

解説: この問題では、ターミナルの基本操作を練習しました。フォルダの作成・移動ができるようになると、ファイル管理がスムーズになります。


まとめ

このレッスンでは、MacでPython開発を始めるための環境構築を行いました。

  • Homebrewを使ってPython 3を導入し、インストール手順を理解しました。
  • Macでは python3pip3 を使うことが基本であると確認しました。
  • VS CodeとPython拡張機能を設定し、編集と実行の流れを確認しました。
  • python3 --version などの確認コマンドで環境を検証する方法を学びました。
  • ターミナル操作と代表的なつまずきポイントを整理し、初期設定を自力で進められる状態になりました。